趣味としての万年筆は持っていないの?④
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最終更新日:2018/06/11
01-万年筆紹介, 97-趣味としての万年筆, M14-Wyvern, N02-英国, s04-レバー・フィラー式
「趣味としての万年筆は持っていないの?」の第四弾!!
❏Wyvern “Perfect Pen No.81” 1950年代【細字】
英国の古豪筆記具メーカーの一つ「ワイバーン」の万年筆です。歴史は古く19世紀後半~1950年代まで存続していたメーカーでクオリティの高いペンを製造・販売してようです。この「No.81」は定番中の定番?のペンらしくeBay U.K.で出品されているのをよく見かけますね。ちょうど英国製細字ニブの研究を始めたばかりでグッド・タイミングでした。状態はマズマズでしたがサミット・ペン同様、見た目以上にクオリティが高くほぼ当時のオリジナル状態をキープしております。この上なくシンプルなデザインと丈夫なシャーシが如何にも私好みです。これはイイヮ~~。
この「No.81」は胴軸やキャップ、ペン先に「羽の付いた竜(ワイバーン)」のイラストや刻印が一切無く 、一見どこのメーカーのペンなのか判らないところが「◎」ですね。上の写真の通り何の変哲も無いペン先とペン芯ですが、ちょっと太めの細字と適度な弾力があって(決して柔らかくはありません)さらにインクフローの「ヌクさ」が良いのが特徴です(極楽、極楽^O^)。簡単に言ってしまうとインクフローの良いサミット・ペンって感じですかね。う~~ん、英国製万年筆は「奥が深い」としか今は言いようがありません。「ナゼそうなるか……」解りませんが、良いペンに巡り合えたと思っております。
ディテールは全長がキャップを閉じて約13cm、胴軸の直径は約11.5mm。写真では黒く見えますがダーク・ブラウン軸で少し太めの細字。首軸と胴軸の接合部分がネジ式なのが「◎」です。吸入方式はこの時代のコンベンショナルなレバー・フィラー式で英国製らしく呆れるぐらい丈夫に作られております。インクサック・サイズは#15 or #16でどちらでもいいような気がします。今後も英国製万年筆の研究はつづきます……。
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