【マビー・トッド】インド製「スワン・ジョッター」 (c.1960s) + エアロ・フィラー式

【MABIE TODD & Co.】”SWAN JOTTER” (c.1960s) made in India.

今回も前回に引き続き、1960年代インドでライセンス生産されていたマビー・トッド社の「スワン・ジョッター」をご紹介いたします。このモデルはエアロ・フィラー式なので改良無しで実用的に使用可能な万年筆です。そして前回同様ケッタイなところが多く、ボールペンの「パーカー・ジョッター」ソックリな上にキャップを開けると何と「パーカー 45」のペン先をマネたようなデザインですね。「スワン」の名をカタってはおりますが、これってパーカーの許可を得ているのでしょうか？……判りません。（笑）まずは写真から……。

※エアロ・フィラー式ですが、ほとんど「パーカー」でしょう？！（笑）

このブツは未使用のデット・ストック状態で購入しました。保管状態は悪くなく経年劣化した部分もありますがマズマズでした。と言うことでこの度はレストアや洗浄などのお話はありません。全体的なクオリティは前回の「カデット」より加工精度や仕上がりが段違いに良く出来ており、細かい部分にも手が掛かっていて全てがカッチリとしております。感じとしては「少し安っぽいパーカー45」と言ったところでしょうかね？総合的にコスト・パフォーマンスと完成度を考えると十分満足できるレベルにあると思います。

※胴軸のインプリントとキャップの刻印。ほとんど「パーカー」でしょう？！（笑）

ペンのディテールは、グリーン軸で全長がキャップを閉じて約14cm、胴軸の直径が最も太いところで約11.5mm。キャップを尻軸に差すと全長が約14.8cm。ニブはフレックス無しのメッキされたスチール製・細字でこれも前回同様日本語（ひらがな・カタカナ）が書き易く、変なクセや引っ掛かりが無い素直なペン先に感じます。またバランスが良く、十分日常的に使用できる状態が「◎」ですね。今回はサラッと紹介のみに留めておきます。

※中々良く出来た細字ペン先ですね。ほとんど「パーカー」でしょう？！（笑）