趣味としての万年筆は持っていないの?⑩
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最終更新日:2019/01/15
01-万年筆紹介, 05-ペン先, 97-趣味としての万年筆, M25-MARSHAL, N08-オランダ, s05-ボタン・フィラー式
「趣味としての万年筆は持っていないの?」の第十弾!!
❏”MARSHAL” (1950年代・オランダ製)
「マーシャル」というオランダ製万年筆。クリップがパーカーそのもののようで何らかのライセンスが絡んでいるとは思いますが、不思議と書物やネット上に情報が全くありません。何だかナゾめいており面白そうでしたので購入してみました。製品名や詳細は不明ですが、オランダ国内ではそれなりの認知度があるようですが……。
※ベースはダーク・グリーンですが、天冠とブラインド・キャップが黒色。
❒ディテール
この度はレストア済で購入。一応バラしてみましたが、通常通りのボタン・フィラー式で特に専用パーツやイレギュラー的な要素もないので、万が一何か問題が起こったとしても汎用パーツで修復が可能のようですね。ペン先は細字~中太字程度の典型的なグニャグニャ・フレックス・ニブ仕様になっており、ちょっと筆っぽい感触がとても面白いですね。あとは正直、コレっと言った特徴はありません。極々ありふれた欧州のフル・フレックス・タイプに感じます。もし、コレが通常ニブ・タイプなら十分日常的に使えるペンに化ける可能性があるかもしれませんが、結論から言えばこの現状だと実用度がイマイチで積極的に使いたいとはあまり思いませんね。ただ何となくポテンシャルを感じますので、通常ニブ・タイプが存在するのであればいずれまた購入を検討してみたいと思います。ペンは全長がキャップを閉じた状態で約11.5cm、胴軸の直径が最も太いところで約11.5mm弱のショート・サイズ・ペンに仕上がっております。
※珍しくオリジナル・ニブが装着されています。右はシンプルな胴軸インプリント。
意外なことにペン先・ペン芯廻りの剛性が高く、ペン先は未調整のままですがこの現状でも結構使えております。但しショート・サイズのフル・フレックスに有りがちなインクの消費量と吸入量のバランスが悪く、頻繁にインクを補充してやらないとすぐにインクが切れてしまいます。これが唯一の欠点ですね。まァ~、それ以外はマズマズといったところかな?今回はペンの全体的な評価は保留と言うことで……。
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