【エスターブルック】メキシコ製「SJ」(ショート・スレンダー)(c.1950s)
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最終更新日:2017/08/17
01-万年筆紹介, M02-Esterbrook, N09-メキシコ, s04-レバー・フィラー式
【Esterbrook】” SJ ” J-Family(c.1950s ) Made in Mexico.
約半年ぶりのエスターブルックの紹介となりますね。「ついに掘り出しましたゾ、メキシコ製エスターブルック!」。1950年代初めから数年間、エスターブルックはメキシコでペン本体と一部の低価格ニブを生産していた時期がありました。ブツの存在は以前より知っておりましたが、中々現物がネット上に現れることが無く半ば諦めておりました。メキシコ製の1000番台ニブや LJ ベースの “Icicle” シリーズは eBay で年に何度かお目にかかったことがありますが、黒軸とは言えソリッド・カラーでしかも「SJ」なんてものは初めて見ました。へぇ~、こんなものも生産していたんですね~~……驚きました。
※胴軸のインプリント(写真右)、スペイン語ですね……。
製造期間が2~3年と言われているので生産された本数が少ないのは事実のようです。ペン自体は U.S. モノと変わり無く、特に気になる点もなくクオリティ的にも問題は全くありません。普通の「SJ」ですね。しかしどういうワケか当時、メキシコ本国では必ず米国製ペン先を装着して売られていたようです。ナゾですね……。
※60年代中頃ペン先が大幅に整理された後、販売されたエスターブルック最後のニブ。
ペン先は上の写真の通り60年代製にリプレスされていました。まァ~、特に取り上げるほどのペンではないのですが「メキシコ製のエスターブルックもあるよ」ぐらいに思ってくだされば幸いです。また正確な情報や資料がほとんどないので、メキシコで生産・販売されていたラインナップは未だ不明ですね。
ディテールですが全長はキャップと閉じて約12cm、胴軸の直径が約10.5mm。私的には「LJ」が好きなんですが、私の手にはこっちの「SJ」のほうがジャスト・フィットするようです。インクサック・サイズはエスターブルック定番の#16。ペン先はエスターブルック純正ニブやヴィーナス、リントン、オズミロイドなどの互換ニブも使用可能です。
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