【ウェアエバー】「ゼニス195」(c.1944-50)
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最終更新日:2017/01/09
01-万年筆紹介, M03-WEAREVER, N01-米国, s04-レバー・フィラー式
【WEAREVER】”Zenith 195″ (c.1944-50)
かなり以前にレバーフィラー式のレストア研究材料として購入したもの。本ブログ「レバーフィラー式のサック交換」に掲載されている写真のペンです。研究材料を調達するときは必ず2本購入することにしております。バーガンディが細字でブルーが中字のようです。残念なことにブルーの方はペン先がリチップされているようでした。我ながら「少々やりすぎ」というぐらい徹底的に分解、なんとか元に戻した状態が下の写真になります。
安価な鉄ペンを製造するメーカーのイメージがあるウェアエバーですが、この「ゼニス195」のニブは14kが奢られており当時のハイエンドクラスだったようです。元々が研究を目的にしていたため使用することは考えおりませんでした。ニブの特長はシェーファーとは正反対で「腰がなく軟すぎ」でシナリまくりでちょっと筆っぽい感じですね。私にはとても使いづらいですが、こういうタッチが好きな方がおられるかもしれません。作りは驚く程チープでデザインも平凡。これといった特徴がないペンですが「C-FLOW」という透明なペン芯を採用しておりインクの残量を確認できるユニークな構造となっております。安っぽい外観とは裏腹にレバーやJ-BARは丈夫に作られており構造的には問題なさそうです。
※”C-FLOW”と呼ばれている透明なペン芯。(写真上・右)
吸入方式はレバーフィラー式。サックサイズは#17s。メンテナンスは容易で消耗品のインクサックの交換のみ。現在は机の引き出しの奥に眠ったまま。
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