【シェーファー】タッチダウン「ステイツマン」(c.1949-50)
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最終更新日:2017/01/09
01-万年筆紹介, M01-SHEAFFER'S, N01-米国, s02-タッチダウン式
【SHEAFFER】 Touchdown “STATESMAN” (c.1949-50)
私的にもっとも使用頻度が高くまた大のお気に入りでもある、シェーファー元祖タッチダウンの14k ツートーンオープンニブタイプのペン先を持つ万年筆「ステイツマン」を紹介します。ペンのサイズとはアンバランスなぐらい大きなペン先(プラチナ万年筆「プレジデント」ほぼ同じ位)がついており堂々して魅力的です。海外では通称 “Fat モデル”と呼ばれており、のちに発売されるTMタッチダウンより軸が太くペン先が大きいのが特徴です。ペンはとてもバランスが良く、若干製品のクオリティにバラつきはあるものの(まだ完全に量産工業製品になりきれていないのか手作業感を感じます)概ね良好です。また古い万年筆に有りがちな「扱いに神経質なところ」や「老骨に鞭打って」無理に使っているような感じもありません。現時点で60年以上経っているにもかかわらず、現代の万年筆となんら変わりなく普通に自然に毎日使えているのが凄いところです。
ペン先のタッチはいわゆる「ガチニブ」系ですが、同時代のトライアンフニブ(巻きニブ型)と比べると字幅が少しだけ太く柔らかく感じます。このオープンニブは性格的に尖がったところがなく、オーソドックスに仕上がっているためとても扱い易い常用万年筆として重宝しております。そして万年筆製造におけるシェーファーの自信と実力を感じることができます。ペンの長さはキャップを閉めて約13.3cmで「指が短く、手のひらが小さい」私の手にピッタリとフィットしていつも尻軸にキャップをさして使っています。A4で5ページ前後の業務報告書を書くとき(滅多に無いが)など軽快に筆が進むようです。インクを入れて常時使用しているのが3本。ペン先にナンバーリングが刻印されていると49年製、無いものは50年製。実際書いてみると何も変わりません!
インクサックは同時代の「タッカウェイ」と同じく”#17s” or “#17½”サイズです。私は標準的なサックサイズより少し細めがお気に入りなので”#17s”を使っています。(サック関連のメンテについては後日記事に掲載する予定です)
※写真左・右…ローテーションで使っているステイツマン
※上写真…ペン先の比較(左・プレジデント、右・ステイツマン)
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