《 Diamine 》 “Diamine” 狂か？②

《 Diamine 》Diamine bottlted inks Made in England.  PART_2

今回も筆休め（レストア休め）ですね。久しぶりにDiamineインクを紹介したいと思います。購入したのはグリーン系2種（「エバーグリーン」と「グリーン・ブラック」）と限定販売？の「1864ブルー・ブラック」の合計3本。先ずは写真から……。

※若干「円高」気味だったので英国より直輸入しました。

■GREEN BLACK

この度購入したものの中で一番のお気に入りがこのインクですね。「エバーグリーン」をベタな「草色」と仮定すれば、こちらはそれを若干トーンを明るめにして、さらに枯れた色合いに仕上げた感じにシビれております。また他の方々のブログでも紹介されており比較的評価が高いようです。派手すぎずイイ感じで抑えが効いており、日常的に使うインクとして（ビジネス文書も含め）十分なパフォーマンスがあるように思いますね。またペン先の字幅や柔らかさの違いによってグリーンが強く出ることもあれば、反対にブラックが強調される場合もあり中々面白くて興味深いインクだと思います。私的にはこの枯れたトーンの表現が独特で豊かな色彩に溢れているあたりがDiamineインクの特徴ではないとか勝手に解釈しております。そしてこのインクに限らず、どうやら明るめのトーンで枯れた色合いが好みだということに最近になって気づきました。

■Evergreen

こちらのインクは所謂「草色」と言うヤツでワビ・サビが効いた伝統的な日本的色彩が強い意外な色合いをしております。ちょっと西洋のインクとは思え無いほど情緒的な色調で、こんな色を表現できるなんて英国人も中々ヤルな～と思っております。（笑）ただビジネス文書に使うにはちょっとキツイ感じがしますね。あくまでも趣味的な（プライベートな）範囲で使う方が良いような気がします。とは言え、奥深い色合いに仕上がっているあたりが如何にもDiamineらしいですが……。

■1864 Blue Black

正直言って今回最も期待ハズレだったインクです（個人的主観ですが……）。書いた直後は青味があるのですが（スキャン・データを参照してください）、インクが乾き切ると黒味が強くなる傾向があるようです。真っ黒ではないのですが、少し柔らかい色目のブラックという感じでほぼ全くと言っていいほど青味が出てこないです。逆に黒系に期待すればイイ色合いなのかも知れませんね。手法は「GREEN BLACK」と同じようで、ロイヤルブルーを少し明るめにした上で枯れたトーンを表現してるように思えますが、如何せん青味が足りなくて黒っぽく見えるところがなんとも惜しい感じですね。

※スキャン・データなので色合いが若干違います。

以上のようにDiamineインクのネタは尽きないようでいつも楽しませてもらっています。興味のある方はご参考にどうぞ……。