【プラチナ】「プレジデント」（c.2000s)

【Platinum】”PRESIDENT” (c.2000s) Made in JAPAN.

過去記事で少し触れてはおりましたが、ここで「プラチナ・プレジデント」をご紹介します。今回はリペア＆レストアのお話はありません。ペンのディテールやインプレについては多くの方々がブログで綴っておられますので、そちらもご参考にしていただければ幸いです。先ずは写真から……。

※「スカイ・レッド」とか言う軸色とキャップリング。

■インプレ

このペンは購入してすでに5年以上経っており、年に数回ある「A4 10ページ程度」の手書きの報告書を作成する時のメインで使用しております。このほかサブ用として「べクスレー」、描画やグラフなどは「チャールストン」を使っておりこの3本立てで報告書を作成しています。「プレジデント」がイイなァ～と思う瞬間は細い字を安定して最後まで書き切ることができること、報告ネタがアタマの中で止まってしまった時（ペンが止まりそうになった時）ちょっと渋めのインクフローも相まって（私にとって）絶妙なタイミングで筆を止めることができるからです。逆にネタがアタマの中でスラスラ思い浮かぶ時などは「べクスレー」の流れるようなフロー感の方が心地よい場合もあります。まァ～そこらへんはほとんど気分次第なんですが、何とかこの2本を使い分けながら書いております。ペンの書き心地はどちらかと言うと（現行の#3776センチュリーと比べて）古典的なプラチナ万年筆に属するような気がします。ペン先は多くの方々が指摘している通り「コリコリ」とした硬い書き心地な上にインクフローも渋めで良く言えば個性的なペン、悪く言えばクセのあるちょっと異質なタッチを感じるペンのような気がしますね。好きな人にはタマリませんが、この感触が不快だという人がいても不思議に思いません。ただペン全体のバランスや握りが良く、疲れにくいところは「◎」です。

※ちょっとクセがあるペン先。ただ細字は素晴らしいです！

■メンテナンス＆クオリティ

現代の万年筆ですのでメンテナンスについては文句のつけようがありません。私的には特に問題を感じる部分はありませんが、ただ一点だけ気に入らないのは首軸の先端部分を金メッキ（金張り？）してあることです。これはいただけませんね。もしメッキだとしたらいづれこの部分から腐食が始まるのではないかと思います。ペン自体のクオリティはパイロットやセーラーあたりと比べるとイマ一歩譲るものの、国産品として十分な仕上がり具合だと思います。流石にこの辺は日本製、ソツ無く出来上がってますね。

※この三本のペンが机に放置されている時は誰も話しかけて来ません。（笑）（写真右）

P.S.=今までこの三本が長文筆記用のテッパンとして重宝して参りましたが、カナダ製「バリアント」（FAT-TD）とフランス製「デュオフォールドNSシニア？」という強敵が現れました。これら二本のペンも長文筆記に十分対応できることが判明しました。何れどこかのタイミングでインプレしてみたいと思っております……。今回はこのへんで……。