趣味としての万年筆は持っていないの?③
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最終更新日:2018/06/11
01-万年筆紹介, 97-趣味としての万年筆, M12-Summit, N02-英国, s04-レバー・フィラー式
「趣味としての万年筆は持っていないの?」の第三弾!!
❏Summit “CUB S.85” 1940年代後半【細字】
かなり以前より欲しい、欲しいと思いつつも中々購入するきっかけが無かったサミット万年筆。この度手元に来た個体はサミット・ペンの中でも最もシンプルなデザインと思われる「S.85」でペン先やクリップに「SUMMIT」の刻印が一切無く「CUB」という刻印があるだけ。ペンは英国でサミット・ペンを専門に扱う方より譲っていただきました。すでにきれいにレストアされてコンディションも良く、ペン先の調整のみでOKでした。発売当時は学生向けペンとして販売されレバーやクリップはスチールが使われており、エレガントさとは全く無縁のシンプルで実用万年筆然とした佇まいが「◎」です。全体的な作り込みと質感は上々で学生向けとは言えペン先は14kが奢られているあたりがミソで、しっかりツボは抑えられております。こういったペンを英国人が作ると……「う~ん、さすがですね!」
※軸色は「ダーク・ブルー」ですが、光が当たると青紫色に見えます。
英国製細字ニブは概ね日本や米国ものと比べて太目なんですが、最近はあまり気にならなくなりました。使い始めて約2か月ほど経ちましたがニブの丈夫さと剛性感が良く、ガチニブなんですが紙当たりは意外に柔らかく少し渋目めのインクフローと相まって独特の書き味が心地良いです。どうやらこれがキッカケでしばらく英国製細字にハマりそうな予感がするのと英国製細字の研究に本腰が入りそうです。今回このようなペンを譲って頂き感謝です。また新たな扉が開いた感じです。
※見た目は何の変哲もない細長いニブ。これがどうして心地よいのか……解りません。
さて「サミット・ペン」ですがいくつかの会社が離散集合を繰り返し、最終的にはリバプールに本拠地を置きました。1950年代には廃業しておりますが多数のモデルを販売していたようです。詳しいことは海外のサイトで検索してみてください。どうやら熱狂的なコレクターさんも少なからず存在しているようです。
※シンプルな胴軸のインプリント。「SUMMIT」の刻印はどこにも見当たりません。
ディテールはキャップを閉じて全長が約12.3cm、胴軸の直径は約12mm。少し小ぶりなサイズで知らぬ間に手がのびてしまいます。サックのサイズなどレストアに関連する情報は現在のところ不明。
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