【エスターブルック】「ナース・ペン」(c.1950s)

【ESTERBROOK】“NURSES PEN” J-Family (c.1950s) made in U.S.A.

「エスターブルックの祭り」は続く………

この「ナース・ペン」も欲しくてどうしようもなかったのですが来るべき時は手元に来るんですね。もう何年もeBayオークションに入札しては逃しまくっておりました。「う～～ん、縁がないのかな」と半ば諦めかけておりましたが先月やっと来ていただきました。このペンは出品数はそこそこあるものの、米国では人気が高く入札者が殺到してどうしても激戦になりがち……。今回は単にラッキーだっただけでしょうね。

ペンの由来ですが、”LJ”より全長が少し短い”SJ”（ショート・スレンダーモデル）で軸色が「白」、天冠と尻軸に「赤・グリーン・ブラック」のいづれかのジュエルが付いたモデルを「ナース・ペン」と呼んでいるようです。特に天冠と尻軸がグリーンのモノが激レア。また正確な資料や裏付けはないのですがこのペンは発売当時、医療関係従事者向けに通常の販売ルートとは異なったルートを通じて販売されていたようで一般的な文房具店では購入できなかったようです。まァ～その辺も含めマニア心をくすぐっているのかもしれません。この「ナース・ペン」は”J-PEN”シリーズの”Transitional”（中期型）モデルにも存在しているようで現在資料集めや情報収集中です。

※今回は比較的状態の良いニブが付いていました。

さてペンですがとてもコンディションが良かったのでレストアの必要は無く、No.9450の極細字ニブの状態もよくサックも十分使用に耐えうるものでした。ペンの全長は約12cm、同軸の直径は”LJ”と同じで私の手にジャストフィットしており私には”SJ”がベストなのかもしれません。吸入方式は定番のレバーフィラー式。サックサイズは#16s。メンテナンスは他のエスターブルックモデルと同様で消耗品のインクサックの交換のみ。