【シェーファー】 コンバーターの種類 （1960s～）

【Sheaffer】Converters (1960s～)

今回はシェーファー「コンバーター」の種類についてまとめていきます。シェーファーのコンバーターは特殊なものも含め（私の知る限り）７種類あるとされています。ここに写真が無く私は所持しておりませんが、特殊なものとして80年代「タルガ・スリム」用の直径の細いタイプ、90年代「レガシーTD」のリプレイス用コンバーターそして2000年代「イントリーグ」用の#86700コンバーターを少し短くしたものなどがあります。残り4種類は汎用コンバーターとして存在しておりますが、ペンの製造時期によって使えるもの・使えないものがあるようなのでここにまとめておきます。

❏#86700 ピストン式コンバーター（現行品）

現在、最も簡単に入手可能な #86700 コンバーターは90年代に登場したピストン式のコンバーターで、70年代以降に生産されたモデルであれば使用可能です。330、440、550などはサイズ的にギリギリですが何とか使えてますね。但し、60年代のカートリッジモデルには使用できません。

※↑「440」に装着した#86700コンバーター。ギリですが使用可能です。（写真右）

❏中押し式コンバーター

70年代初めに登場して2000年前後まで製造されていたコンバーター。ヴィンテージ品としてはよく見かけるコンバーターでこちらも70年代以降に生産されたモデルであれば使用可能です。構造は単純で金属筒の中にゴムサックが入っており、金属レバーを押してゴムサックの中にインクを吸入するタイプです。ただ残念なことにこれも60年代のカートリッジモデルには使用できません。

※↑シンプルな構造ですね。修理が可能かどうかは判りません。

❏ボタン式コンバーター

60年代後半からわずかな期間だけ製造・販売されていたボタン式コンバーター。構造は単純でアタマのボタンを1～3回程度押してインクを吸入します。このコンバーターのメリットはインクの吸入量は少ないものの、60年代のカートリッジモデルに装着することができます（COMPⅠ、COMPⅡは除く）。ほぼカートリッジと同じ長さ・大きさに設計されていますね（写真下中央）。もちろん70年代以降のモデルにも装着可能です。

※↑コンパクトなコンバーター。写真右は「ドルフィン・カートリッジ」モデルに装着した例。

以上が私が所持しているコンバーターです。この他60年代初めに製造されていた「スライド式コンバーター」がありますが、海外サイトで写真を見たことがあるだけで現物に触れたことはありません。興味のある方は以下のリンク先 PenHero.com のページをご覧ください。少しチープな感じがしますね……。

http://www.penhero.com/PenInHand/2005/PenInHandMay2005.htm

この度はシェーファー・コンバーターの紹介ということでご参考にどうぞ………。