【ウォーターマン】カナダ製「スタルワート 352」(c.1940s)+(9/6追記・変更)
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最終更新日:2017/09/14
01-万年筆紹介, 05-ペン先, M05-WATERMAN, N04-カナダ, s04-レバー・フィラー式
【Waterman】” Stalwart 352 “(c.1940s). Made in Canada.
このモデルが「スタルワート352」という意見が多数を占めましたのでタイトルを変更いたしました。カナダ製のブツは相変わらずナゾが多いですね。先ずは写真から……。
※ダーク・ブルー軸の「スタルワート352」。米国製とは仕様が若干違うようです。
さてこの「スタルワート352」ですが40年代後半頃のウォーターマンに有りがちな、ごく平凡な実用万年筆であり特筆すべき点はほとんどありません。私的には一見デザイン不在のように感じられますが、金属パーツの使用を極力抑えたシンプルさと実用然とした佇まいと雰囲気が私を刺激しているようで、理由はともかくこういったペンに弱いみたいです(笑)。以前紹介した「パーカー ビクトリーMk.IV」と一脈通じるような「シンプルさ」と「平凡さ」が気に入っているのかも知れませんね。
※ペン先は「カナダ製W5」と同じですね。ニブ側面の「F.D.W.」の刻印は何の意味が…。
ペン先はセミ・フレックス・タイプでサイズや大きさ、そしてタッチや性格までも「カナダ製W5」と全く同じです。唯一の違いはこのペン先が「細字」だということぐらいです。それと「F.D.W.」についてはネットの情報によると “Frank D Waterman” なる人物の略なんだとか……、刻印までする理由が何かあるのでしょうかね?……、判りません!!
■ディテール
外観的な特徴は「段付アールデコ・クリップ」仕様で全長が約13cm、胴軸の直径は最も太いところで約12mm弱、キャップを尻軸に差すと約15.7cmとなりキャップの刺さりは然程浅くなく、私的にはジャストサイズでバランスはすこぶる良いです。レバーフィラー式でインクサック・サイズは#16。このスペックから想像するにどうやら「カナダ製W5」の弟分のような感じがしますね。但し、米国製スタルワートとは少々仕様が異なっておりキャップに二重リングが施され、大き目のペン先(「カナダ製W5」と同じ)が装着されております。また全長も1.5~2mm程度長いようです。
※レバー周辺と胴軸のインプリント。
このようにオープン・タイプ・ニブが搭載された戦後のウォーターマンは特筆すべき特徴や長所・短所も無く「戦前のモデルほど面白みがない」と感じる方もおられるとは思いますが、私的にはこの「実用的な平凡さ」がイイと思っております。壊れ易いわけでも無く、扱いが厄介でも無く、しかも決定的な特長も持ち合わせておらず、全てが「普通」……ですね。ある意味ユニークで不思議な存在感が漂うペンだと思います。まァ~、最近はこういったペンもアリかな?と思ったりもしております。
※追記①(5/20) = このペンが「Stalwart 352」では?というご指摘がありました。だぶん高確率でそうかもしれませんね!!(現在、調査中です)
※追記②(9/6)=このペンがカナダ製「Stalwart 352」ではないかと言う意見が多数を占めました。米国製のモノとは細かいところで違いがありますが、商品の立ち位置としては「英連邦及び英国マーケット向け」のブツだったようです。ということで「Stalwart 352」に変更いたしました。
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