【パーカー】フランス製「スリムフォールド」(c.1960s)
公開日:
:
最終更新日:2018/10/28
01-万年筆紹介, 05-ペン先, M07-PARKER, N06-フランス, s07-エアロ・フィラー式
【Parker】”Slimfold”(c.1960s)Made in France.
今回はフランス製「スリムフォールド」をご紹介いたします。このブツは初期ロットモノらしくペン本体やパーツ全てがフランスで造られたかなり珍しいモデルのようです。その後は販売数や製造コストの関係で英国で製造されたシャーシに18kペン先を搭載したフレンチ・バージョンが英国からフランスへ輸出されるようになりました。まずは写真から……。
※相変わらずフランス製のインプリントにはモデル名の刻印がありませんね……。
以前、デンマーク製「スリムフォールド」のところで説明をしておりますが60年代以降、製造国の違いによるタッチや書き心地の差はほぼ無くなりました。このフレンチ・バージョンについてもあまり変り映えが無く、ペン先が英国製よりも若干硬めな程度でこれと言った特長も無い万人向けにセッティングされた中庸なタイプに仕上がっております。また外観の仕上がり具合いや質感も他国製のものと然程変わりはありませんね。
※ペン先が18k仕様というだけで、他国製のブツと然程変わりません。
ペンのスペックはキャップを閉じて約12.5cm、胴軸の直径が最も太い所で約10.5mm。唯一の違いはキャップを尻軸に差すと約14.5cmとなり、他国製(英国製やデンマーク製)のものより5mm程度短いですね。これはキャップの長さは同じなのですが、刺さりが深いことに起因しております。(下の写真参照)
※デンマーク製(赤軸)との比較。キャップの刺さりが深いのでよりコンパクトになります。
※ペン先・ペン芯に若干違いがありますが、タッチは変わりませんね。
総論として基本的には他国製のモノと変り映えはしませんが、書き始めると全長が5mm短いことによるメリット・デメリットはそれなりにありますね。私的には持ち歩き用としてよりベターなサイズ感があり、またフランス製故に若干軽く仕上がっているところがイイ感じなのですが、反面キャップの刺さりが深く軸が細いので細かい字を書き続けると少々シンドイ時もありますね。まァ~、モノとして珍しいブツということで……今回は紹介のみということで〆させて頂きます……。
関連記事
-
【シェーファー】タッチダウン「アドミラル」(c.1950-52) + ショートハンド・ニブ
【Sheaffer】Tounchdown "Admiral" (c.1950-1952) + Sho
-
【プラティグナム】「リーガル&エンサイン」(c.1960s)
【Platignum】”REGAL” & "ENSIGN" (c.1960s) made i
-
【パーカー】フランス製「パーカー V.S.」(c.1940s)+ レストア編
【Parker】"Parker V.S."(c.1940s) Made in France.
-
【ウォーターマン】「チャールストン」(c.2000s )+ EFニブ
【Waterman】” Charleston ” + EF nib(c.2000s ) Made i
-
【シェーファー】カナダ製「Tip-Dip クラフツマン」(c.1950s)タッチダウン+14kニブ
【Sheaffer】"Tip-Dip Craftsman” (c.1950s) made in CA
-
【ウォーターマン】「リーニュ 60 レディ」(c.1960s) カートリッジ式
【WATERMANS】”Ligne 60 Lady” Cartridge (c.1960s) Mad
-
【ウォーターマン】英国製「 515 」(c.1940s )
【Waterman】" 515 " (c.1940s ) Made in England. イ
-
【マビー・トッド・スワン】モデル名不詳 (c.1950s)
【MABIE TODD SWAN】”Unknown Model” (c.1950s) マビー・
-
趣味としての万年筆は持っていないの?⑩
「趣味としての万年筆は持っていないの?」の第十弾!! ❏"MARSHAL" (1950年代・オ
-
【エスターブルック】英国製「LJ」(ロング・スレンダー)+リントン・ニブ(c.1950s)
【ESTERBROOK】"LJ" J-Family (c.1950s) U.K. Model w