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【シェーファー】タッチダウン式のインクサック交換

【SHEAFFER】”Touchdown” restore

「タッチダウン式」のインクサック交換(レストア)方法をご紹介します。慣れてくると10~20分程度で作業を完了することができると思います。まずは例のごとく予めペンや各種パーツの分解・洗浄を行います。(※ここでは分解の方法は説明しませんので組み立ての逆順で分解していきます)無論自己責任で!!

①分解・洗浄が終わったら各パーツをチェックします。(パーツの紛失に注意してください)下の写真を参照してください。また新しいインクサックと”O”リングを用意します。

IMG_1235

②パーツの完成形を予測しながらインクサックを適正にカットします。カットが終わったら首軸と一体となっているニップル部分にシェラックを塗りインクサックを接着します。接着したら10分以上放置します。(ニップル部分が汚れていたり、古いインクサックのカスなどが付着している場合はマイナス・ドライバーなどを使用して除去します。力を入れすぎるとニップルが破損してしまうので注意してください)※下の写真を参照してください。

IMG_1241 ⇒ IMG_1247

③古い”O”リングを針や爪楊枝などで取り除いた後、胴軸(尻軸側)に新しい”O”リングを装着していきます。胴軸内部に”O”リングがハマる溝(ミゾ)がありますので、綿棒や針、爪楊枝などを使って”O”リングをはめ込みます。この作業は慣れるまで(コツをつかむまで)少々イラッとします。注意事項としては針などの金属製で尖ったものを使って無理矢理”O”リングを取り除こうとしたり、はめ込もうとすると胴軸にクラックなどが入りますので十分気をつけてください。はめ込みには綿棒がベターかもしれません。※下の写真を参照してください。

IMG_1251 ⇒ IMG_1257

④「サックプロテクター」の内部をチェックします。特に注意が必要なのは古いインクサックのカスなどが内管にへばりついている場合はサックプロテクターを数分間熱湯にドブ浸けした後、金属製の耳かきやヤスリなどを使って徹底的に除去します。これをしないとカスが残った部分から新しいインクサックが腐ってしまい、そこからインクが漏れる可能性があります。カスの除去が終わったら洗剤と下の写真のようなブラシや綿棒などを使って可能な限りきれいにしておきます。※下の写真を参照してください。

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※↑汚れはありますが、カスは除去できました。

⑤TD管と胴軸・尻軸を組み上げます。胴軸の首軸側からTD管を挿入していきます。次に柄の長いマイナス・ドライバーにビスをセットしてTD管と共にゆっくりと押し出します。TD管の先端にビスのアタマが出てきたらビスと尻軸をマイナス・ドライバーを使用してそのまま締めていきます。※下の写真を参照してください。

IMG_1259 ⇒ IMG_1263 ⇒ IMG_1265

組み上がったらTD管の金属部分にシリコングリスを適量塗り動きをスムーズにします。このとき胴軸の首軸側を指で塞ぎ、尻軸よりTD管を動かして「プシュッ」と音がして指に空気圧を感じることができれば空気の圧搾が十分できていると思います。次に②のインクサックの接着に戻って、接着に問題が無ければインクサックにシリコンスプレー or グリス、ニップル部分にワセリンを塗った後「サックプロテクター」を被せます。※下の写真を参照してください。

IMG_1271 ⇒ IMG_1275

⑥首軸と胴軸を合体させ装着します。装着が終わったらインクを吸い上げる前に水道水をコップなどに入れてテストします。吸い上げ・排出に問題がなければこれで作業は完了となります。

IMG_1277 ⇒ IMG_1285

50年代TMタッチダウン以降~70年代ラストモデルまで、ほとんどこのやり方と同じでインクサックサイズも変わらず「#15」でOKです。最後にビスの紛失と破損には注意してください!!

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