【シェーファー】「バリアント（FAT-TD）」+ショートハンド・ニブ（c.1949-50）

【SHEAFFER】 Early (FAT) Touchdown “VALIANT” + Shorthand nib (c.1949-50) made in U.S.A.

シェーファー・ショートハンド・ニブの中で一番のお気に入りのファット・タッチダウン「バリアント」をご紹介いたします。と言うことで今回はレストアや修理・補修関連のお話しはありません。「軽～い、読み物」としてお付き合い下さい。まずは写真から……。

※見た目は特に変ったところが無いコンベンショナルなファット・タッチダウン。

シェーファーのショートハンド・ニブの特長として他社製のモノと比べるとペン先（ペン・ポイント）から伝わってくる反発力が無く、まるで「鉄の棒」で筆記しているような感覚がします。このフィーリングは90年代の「トライアンフ・インペリアル」や「レガシー I 」などと共通した感触ですね。最初は一瞬「オゃ～」と思いますが長時間筆記しても指や手が疲れることが無く、書き続けるとだんだんと慣れてきてやがて違和感が無くなっていきます。特にこのトライアンフ型ニブ（樽ニブ）にその傾向が強いように感じますね。字幅も他と比べてかなり細めの印象が強く、どちらかと言うと XF 寄りのショートハンド・ニブのようです。（下の汚い字のサンプルをご参照下さい）全体的な印象としてインクの流れの良さや筆記中の軽快感・爽快感は正しくシェーファーそのものですが、これが実際速記に向いたモノなのかどうかは判断できません。ただ通常タイプのモノと比べると明らかに「何かが違う！」ことは判るのですが、その「何か」が未だに良く判りません（笑）……。

※見た目は全く普通……ですね。ただ不思議さが漂います。

さて、ナゾ解きのためしばらくこのペンで集中的に筆記していこうと思っております。いずれその「何かが違う！」ことが判りましたら、またご報告させて頂きたいと思います。現時点で把握している特徴的なことはインクの濃淡が全く無いことぐらいですかね？今回は純粋に「軽～い、読み物」と言うことで……。

※P.S.=このタイプを2本所持しております。タッチに違いはありませんね。

※ブルー軸 ’49年製 & グリーン軸 ’50年製。