【シェーファー】「コンパクト I I」(c.1961-62)
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最終更新日:2018/10/11
01-万年筆紹介, M01-SHEAFFER'S, N01-米国, s01-カートリッジ式
【SHEAFFER】“Compact II ” (c.1961-62)made in U.S.A.
長かった冬も終わり、冬支度のクローズと新年度が重なり一ヶ月以上ブログの更新ができませんでした。今回は14K仕様の「シェーファー・コンパクト」をご紹介いたします。以前、鉄ペン仕様の「コンパクト I」は紹介済で持ち歩き用ペンとして大変重宝しておりましたが、やはり鉄ペン故に昨年11月ごろ修復不可能な状態となり退役になりました。しかしこのペンの便利さとお手軽さから離れることができず、数年前「ヤフオク!」でわずか千円台で落札したこのブツを使うことにしました。このコンパクト・シリーズは何を持って「I」 or 「II」という議論もあるようですので、勝手ながら「I」を鉄ペン仕様、「II」を14K仕様とさせて頂きます。(真偽の程は……)前置きが長くなりましたが、まずは写真から……。
※グレー軸の「コンパクトII」。すでに使用中です。
すでに使用を開始して半年以上が経ちますが「I」と「II」はかなりタッチの差があるように思います。まず重さの違いが顕著で「I」は軽い故に若干頼りなさ(振り回す傾向)がありましたが、「II」は比較的ドッシリとした重みがあり筆記中の安定感が全く違いますね。14K仕様になると「こうも違うのか?」と思うぐらいリッチで洗練された感じが「◎」です。またスムーズで想像以上のデキの良さに感心しております。いや~、驚きましたねェ~。
※期待通りの「XF(極細字)」。持ち歩き用としては少々繊細すぎるかも?
「I」と「II」の外観上の違いは多くありません。クリップ部分の刻印が「SHEAFFER’S」か「ホワイト・ドット」、トリムがステンレスか金色(メッキなのか金張りなのかは不明)程度の違いだけです。唯一の共通特徴としては下の写真の通り、バレル・エンドが丸型でキャップ・トップがインペリアル・シリーズと同じ角丸の正方形型に成型されている点ですね。
※バレル・エンドとキャップ・トップ。トリム上部のインプリント。
ペンのディテールは全長がキャップと閉じて約12.1cm、尻軸に差すと14.5cm、胴軸の直径が約11mm強。カートリッジ専用モデルのためコンバータの使用はできません。メンテナンスはペン先の洗浄さえ怠らなければ、特に神経質になる必要はありませんね。しかもこんなに便利で実用的な古いペンは中々有りそうでありません。こういうペンが1960年代初期にはすでに存在していたという……、驚きですね!
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