【シェーファー】カナダ製 タッチダウン「アドミラル」(c.1950-52)
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【Sheaffer】Tounchdown “Admiral” (c.1950-1952) made in CANADA.
今回はやっと見つけ出したカナダ製タッチダウン「アドミラル」の紹介をいたします。結構なレアモノかな!?~、久し振りに eBay より掘り出しました。先ずは写真から……。
※まァ~、見た目は至って普通の「アドミラル」。写真右はインプリント。
この度はキッチリとレストアしてみました。ゴムサックは硬化して使い物にならず交換と相成りました。ちょっと珍しい赤っぽいサック(写真左)が付いておりましたが、これは初めてお目にかかりましたね。そしてレストアしながら思ったのですが、他のカナダ製モデル同様にパーツやペン全体の仕上げがカッチリとできており、やはり工作精度は米国製よりカナダ製の方が上のような気がしますね。たいしたモノです。但し、基本的な構造は米国製アドミラルと何ら変りは無いようです。
※レストア前→レストア後。
このペンは以前、米国製「アドミラル」のところで(私的に)最も苦手なシェーファー・ペンとして紹介しましたが、字幅はやはり太目の傾向にあるものの米国製ニブのような柔らかさは無く、ごく普通のガチ系のオープン・タイプニブのようです。これは嬉しい誤算でしたね。思っていた以上に使い易いですし、悪くありません。また金属パーツがあまり使われていないところも「◎」ですね。ペンのディテールは米国製と全く同じですので詳細は米国製「アドミラル」のページをご参照してください。
※ペン先の写真。細字(F)のようです。
このペンの最大の特徴はペン先に「FeatherTouch」の刻印が省かれている点です。「No.5」の刻印のみでとてもシンプルなところが好感が持てますね。但し、ペン先そのものやペン芯のデザインは米国製とほぼ同じのようです。まァ~、とにかく予想外のタッチ感に驚いておりしばらくは使うことに専念したいと思っております。こんな「アドミラル」もあるよということで……。
※P.S. 戦後~60年代ぐらいまで製造されたペンを紹介してまいりましたが、欲しいと思うペンはほぼ入手してしまい、徐々に紹介してみたいと思うペンが少なくなってきました。今後も珍しいと思われるペンやレストア情報などは随時紹介してきたいと思いますが、もしかしたらご紹介するペースが落ちるかも知れません。何卒よろしくお願いいたします。
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