【パーカー】英国製「ビクトリーMk.IV」(c.1948-52)
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最終更新日:2017/01/09
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【Parker】”Parker Victory Mk.IV”(c.1948-52)Made in England.
新年第一弾は、ヌラヌラ・ドバドバ系の英国製「パーカー・ビクトリーMk.IV」をご紹介します。このMk.IVはアルミニウム・フィラー(AF)式でビクトリーといえばこの型を連想する方々が結構多いのではないでしょうか?全体的なデザインもソツがなく金属部品の使用度も最小限に留めており、シンプルこの上ない仕上がりが潔い感じで好感が持てますね。如何にも私好みのペンの一つです。先ずは写真から……。
※簡素な外観デザインと胴軸のインプリント。
今回はレストア済みのブツを購入。字幅は少し太めの「F(細字)」でガチ系。ヌラヌラ・ドバドバ系インクフローが素晴らしく良い感じで、ちょっとクセになるほど独特のフロー感がイイ感じです。そしてペン自体に適度な重さもあり、心地良い重量感と軽快感が絶妙に絡み合っているバランスの取れた書き心地が不思議なペンですね。とても特徴的で面白いペンだと思っております。因みに軸色はダーク・グリーン。
※少し太めの細字ですが、潤沢感が常に伝わってくるインクフローが絶妙です。
ペンのサイズはキャップを閉じて約13.3cm、キャップを尻軸に差すと約15.2cm、胴軸の直径が最も太い所で約12mm強。デンマーク製「パーカー・ポピュラー」と全く同じスペックですが、ビクトリーの方に重厚感を感じます。おそらくプラスチックの材質や厚みに違いがあるように思えますね。以下は姉妹品のデンマーク製「パーカー・ポピュラー」との比較写真です。ボタン部分や尻軸の長さに若干違いがあるようです。
※クリップは「ビクトリー」の方が若干長いようです。
※ボタン部分と尻軸の長さに違いがあります。
※ニブのサイズとペン芯。ほぼ同じに見えますね!?
両者のペン先の性格はまるで正反対で「ビクトリー」の潤沢なインクフロー&ガチに対して「ポピュラー」の方はセミフレックスでインクフローは少々抑え気味でタッチ感が違いますね。見た目はほとんど同じようでも書き始めると全く別のペン……ですね。面白いです。まァ~、どちらが良いとかでは無く好みと趣向の違いですね。今回は両者を比べることができましたのでインプレしてみました。
今年もまた拙い記事をアップすることになりますが、よろしくお付き合いくださいませ。
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