【ウォーターマン】米国製「 ゴールド・コリンス・テープライト 」（c.1950s）

【Waterman】” Gold Corinth Taperite ”  Made in U.S.A.（c.1950s）

今回は特別珍しいというモノではなく、ベタな「コリンス・テープライト」の金メッキキャップ仕様の「ゴールド・コリンス・テープライト」を紹介いたします。私にとって初の米国製テープライト・ニブになります。モダン・アールデコクリップ＆パラレルライン・キャップ仕様から推察するに、おそらく米国ウォーターマン社最期のモデルではないかと思います。まずは写真から……。

※ブラック軸と金メッキ・キャップ仕様のベタなモデル。

カナダ製、英国製のテープライト・ニブは字幅が太目な傾向にあり、それに対して（写真はありませんが）この個体は細字でもかなり細く感じますね。しかし、その分インクフローが若干渋めなのでウォーターマンやパイロットなどのサラサラ系インクとの相性がベターなようです。長所はパーカー21や51のような完全なフーデット・ニブよりも日本語（特に漢字）が書き易く、また縦書きしても然程違和感は感じません。但しどういう訳か判りませんが、私的にテープライト・ニブを使い続けると飽きて来るのですが、しばらく間を置くとまた思い出したかのように使いたくなり、そしてまた飽きるを繰り返しております。（笑）何とも不可解でミステリアスなペンですね……。ペン自体のデキも悪く無く、字幅も好みの細さだし、手になじんでいるにもかかわらずイマイチ「ピン」と来ません。面白味に欠けているのかな……。持っている（使っている）皆さんはどう感じていますか？

※至って普通なテープライト・ニブとベタな胴軸のインプリント。（写真はボケボケです）

ペンのディテールは、キャップを閉じて約13.7cm、胴軸の直径が最も太いところで約11mm。ペン先は14kで細字。キャップを尻軸に差しても刺さりが浅いため結構大柄に見えます。ペンのバランスはマズマズですが、キャップが重いせいかトップヘビー気味。この度はテープライト・ニブに対する個人的な感想ということで……シメさせて頂きますね。