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【ウォーターマン】英国製「 575 」(c.1940s )& インクサック交換

【Waterman】” 575 ” (c.1940s ) Made in England.

イングリッシュ・ウォーターマン第三弾!575はあまりネット上に現れることが無く、私が最後に見かけたのは2011年ごろだったと記憶しております。このペンの詳細や情報はほとんど無く、今回購入したモデルは軸色のカラーリングが暗めでパラレル・ライン付金張り(ROLLED GOLD)キャップのついた前期型のようです。(但し詳細は不明です!)この個体はレストアベースとして状態は悪くはありませんでしたが、オークションがヒートアップしていたので少々高いモノになってしまいました。

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※軸色は濃い目のバーガンディ(茶色に近い?)。写真右は胴軸のインプリント。

ペンの特長は何と言っても他のモデルでは採用されていない小さなオープンタイプの「W1」ニブがついていることです。テープライト型ニブよりは大きいのですが、ラウンド型首軸を採用していることもあってパッと見はテープライトか?と思うぐらい小さく見えますね。ペン先は小さい割にイイ感じのガチニブ感があり剛性感も十分。実用万年筆として充分なパフォーマンスとポテンシャルがあります。全体的なデザインも金張りキャップを採用しているにも関わらず、シンプルでほんの少しゴージャスに見えるあたりが「◎」ですね。但し「カナダ製クルセイダー」の記事で書いたように幾分マシになったとは言え、プラスチック樹脂は相変わらず粗悪でその上得体のしれない接着剤が付着しており、今回も首軸と胴軸を分離するのに約30分程掛かりました。焦ったり、無理矢理捻ったりすると「ポッキリ」と折れそうな感じでした。

waterman575_003 w1_nib02 w1_nib01

※「W1」ニブと得体のしれない接着剤を除去して新しいインクサックを装着。

ペンのディテールはキャップを閉じて全長が約12.8cm、胴軸の直径は約11.5mm。字幅は中細字ぐらい。ごく平凡なレバー・フィラー式でサックサイズは#16サイズ。前期型クルセイダー同様、プラスチック樹脂が粗悪なので「敢えてパスする」のもアリだと思います。

❏P.S. 昨年は「エスターブルックの祭り」でしたが、今年はウォーターマンラッシュになりそうです。しばらくはウォーターマンの記事が続く……予定かな?……。

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