【ウォーターマン】「 リーダー 」（c.1950s）

【Waterman】” LEADER ” （c.1950s).

米国ウォーターマン社最終モデルの一つ「リーダー」を紹介します。以前紹介した「レディ・コリンス」と同時代のもので平凡なレバーフィラー式ペンでこれといった特長はありませんが、キャップがネジ式となっており米国製ウォーターマンとしては珍しいかもしれません。実は私的にこの最終モデルのニブの書き心地がお気に入りで、デザインはともかくこのニブを使いたくてレストアした次第です。

「14k IDEAL RIGID」とか以前紹介したレディ・コリンスの「14k IDEAL FIRM」などちょっとレアなニブが気に入っております。共通しているのは「堅い」のですがシナリ具合いと独特のタッチ感がいいですね。ニブは丈夫で剛性感が高く、実用万年筆として日常的に安心して使えるところも「◎」です。字幅は「14k IDEAL FIRM」は細字より少し細いぐらい、「14k IDEAL RIGID」は細字寄りの中細字ぐらいで普通の細字や中字とは微妙に字幅が違い、そこが面白くまた楽しんでおります。

※↑リーダーの「14k IDEAL RIGID」（左・中）とレディ・コリンスの「14k IDEAL FIRM」（右）。ニブの形状は全く同じです。

ペンのディテールですが、デザインは平凡そのもので構造的にも特に目立った欠点も無い分、際立った特徴も無い扱い易いペンですね。このペンはあくまでもニブの面白さを楽しむものと割り切っております。ニブは珍しくはないのですが探すと出てこないですね。メンテナンスも容易な普通のレバーフィラー式、サックサイズは標準の#16。

※↑最終モデルと思われるAD。