万年筆の胴軸やキャップのお手入れ
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02-万年筆修理・補修関連, 03-修理・補修ツール、消耗品
Fountain Pens Barrel and Cap Cleaning.
今回は「クリーニング&お手入れ」ついてです。皆様も「こだわり」をもってお手入れをしている方が多いのではないでしょうか?私はと言うと先の記事のところで少し触れましたが、表面(外観)をピカピカにすることは好みではなく「風合いと適度な使用感」を残したいほうなので(ただズボラなだけ!)必要以上に磨いたりはしておりません。モノである以上使えばキズが付くのは当然だと思っておりますし、小さな凹みキズなどもあまり気にならないタチなので購入時の状態を保つことを基本としております。ただし汚れは気になりますがね。拘りはないですがコンパウンド(研磨剤)についてはノンシリコン・タイプ(シリコンを含まない)のみを使っております。プラスチック用研磨剤はイージーで手間いらずなシリコンを含んだものが主流ですがキズが取れているわけではなく、ただキズに入り込んでいるだけなのでしばらくしてシリコンが取れると艶が無くなります。そこでワックス掛けをしようとしても今度はシリコンが邪魔(滑って)してワックスが載りませんよね。この悪循環を断ち切るのにノンシリコン・タイプの研磨剤を使っております。使っているものは下の写真の4点のみです。
❏写真左側……3M製「極細目」コンパウンド。少し大きめのキズ用でこれを使ってキズが取れない場合はそこで止めています。
❏写真右側……3M製「超極細目」コンパウンド。普段はこちらがメインです。手磨き専用で仕上げ用。
❏写真手前……「SIMICHROME POLISH」金属パーツ用のコンパウンド。ほんの少しの量で充分です。(楽器屋さんで売っております)
❏写真手前右側……「カルナバワックス」艶出し用。滅多に使いません。(楽器屋さんで売っております)
※3M製のコンパウンドはハンズの通販でも買うことができます。
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