【マビー・トッド・スワン】モデル名不詳 (c.1950s)
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最終更新日:2017/01/09
01-万年筆紹介, 02-万年筆修理・補修関連, M04-Mabie Todd Swan, N02-英国, s09-ツイスト・フィラー式
【MABIE TODD SWAN】”Unknown Model” (c.1950s)
マビー・トッド・スワンのモデル名が分からないペンです。英国人コレクターさんの中には「ヨーク」だとか「ワーウィック」だとか言う方々もおられますが資料や情報がなくて決定的なことは言えません。ただ製造・販売時期は判っていてマビー社が廃業する寸前の1950年代中期ごろのモデルだそうです。保守的なデザインが多いマビー社ですがこのモデルはシンプルなデザイン、キャップ上部に白鳥マークとポップな軸色でスワンらしからぬところが気に入っております。数年前eBay U.K.にて面白半分に入札したところ9ポンドで落札と相成りました。
※尻軸に「SWAN ENGLAND」の刻印。
ペンの軸色は「フロレンティ・ブルー(フローレンス・ブルー)」というグリーンが少し混ざったブルー。全長は私にはかなり大柄でキャップを閉めた状態で約13.7cm、胴軸の直径はほぼシェーファーのタッチダウンFATモデルを同じぐらいです。吸引方式は尻軸を緩めてサックを左右に捻じってインクを吸引する「ツイスト・フィラー式」ですが、下の写真のとおりプレッシャーバーと首軸の接合部分の設計が甘く一度外すと元に戻すのが大変でした。構造自体はシンプルなんですがサック交換時にはニブやペン芯を外したりメンテナンスは結構手間がかかりますね。
ペン先は「SWAN 3 H」の刻印と白鳥ロゴの入った14kのオープンタイプ・ニブの太字。スワンと言えばニブが柔らかく筆圧をコントロールすることで細い字から太い字まで書ける「フレックス・ニブ」が割と有名ですが、このペンはそういう事は一切なくガッチガチの太字ガチニブでシェーファー顔負けなぐらい硬いニブがついております。割と私好みのペン先タッチかな……。滅多に使うことはないですが思いっきり大きな字で書きたいときについつい手が伸びてしまします。
吸入方式はツイスト・フィラー式。サックサイズは#17s。メンテは少々手間がかかりますが消耗品のインクサック交換のみ。
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