【ウェアエバー】「ペースメーカー」 後期型 (c.1950s-60s)
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最終更新日:2017/01/09
01-万年筆紹介, M03-WEAREVER, N01-米国, s04-レバー・フィラー式
【WEAREVER】”Pacemaker” (c.1950s – 60s) Late Model.
今回は比較的珍しいウェアエバー「ペースメーカー」の後期型をご紹介いたします。「ペースメーカー」といえば戦前~戦後にかけて生産されていたパーカー・ストライプド・デュオフォールドにソックリな(パクリ?)14kニブが付いたモデルが有名ですが、こちらは外観がパーカー21にソックリな(パクリ?)後期型で60年代前半まで生産・販売されていたモデルです。あまり見かけないペンなので面白半分に購入してみました。ペンが到着してビックリ!チープ&ロープライスのウェアエバーらしからぬ、かなりのコストがかかっているペンだということがわかりました。具体的には胴軸とキャップのジョイント部分に金属リングが使用されていたり、首軸と胴軸が同色だったり、何よりスゴイのはキャップが本物のフロスト・ステンレス製で重量と質感があることですね。(そんなの当り前だろ!と思いますが…)こんなウェアエバーのペンは見たことがありません。クオリティ的にはパーカー21スーパーと同等か少し上ぐらいです。ただやはりペンに対する造形や奥深さはパーカーの方が断然上ですがね。
※写真・上右側は「パーカー21スーパー」
ペン先は「ペナント」モデルについていたニブと基本的には同じものだと思われますが、こちらは「C-FLOW」のペン芯が付いているものの「OVER-FEED」(ステー)が取り除かれておりスッキリしたデザインになっております。またニブがスクリュー式に変更されておりエスターブルック同様、自分でニブの交換が可能(但し、エスターブルック等に使用できる汎用互換ニブは使えません)になっております。ニブには「EXTFINE」の記載があり少し太めの極細字のようです。ペンの全長は約13.6cmで私には少々大柄ですが胴軸の直径はほぼシェーファーのクラフツマンと同じぐらいです。かなりのトップヘビー感を感じますが意外に気に入っており、仕事以外のプライベートでの使用頻度は増すばかりです。ポジション的にかなりユニークなウェアエバーのペンのようですね。
※「C-FLOW & OVER-FEEDなし」のシンプルなペン先デザイン。(スクリュー式)
このペンは外観の状態が良かったのでサックのみ新しいものに交換。吸入方式はレバーフィラー式でサックサイズは#17s。使用頻度は日々増加中。
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